Googleマップに登録しても患者は増えない。埋もれるクリニックがやっていないこと

Googleマップにクリニックを登録した。でも、患者は増えない。
MEOの相談で、いちばん多いのがこのケースです。そして原因は、たいてい同じところにあります。
「登録して終わり」にしていることです。
登録は、看板を出しただけにすぎません
Googleマップにお店を出すのは、街に看板を立てるのと同じです。看板を立てただけで行列ができないのは、当たり前です。そこから先に、やるべきことがあります。
埋もれているクリニックを見ると、驚くほど共通しています。
口コミを集める声かけをしていない。Googleマップの投稿機能で情報を更新していない。適切な写真をアップロードしていない。そして、営業時間や住所、電話番号すら正確に設定されていないことさえあります。
これでは、看板を立てて放置しているのと同じです。地図に載っていても、患者から見れば「情報が古くて、口コミもなくて、写真もない、よく分からない院」でしかありません。
口コミは「集める」ものではありません
MEOと聞くと、多くの人が「口コミを増やすこと」だと思っています。それは半分正しくて、半分間違っています。
まず、やってはいけない集め方から書きます。ここを間違えると、増やすどころかリスクになります。
割引や特典と引き換えに口コミを書いてもらう。お金を払って口コミを書いてもらう。——これらは、Googleのポリシー違反です。発覚すれば口コミが削除され、最悪の場合アカウントに影響が出ます。医療機関がこれをやるのは、あまりにも危険です。
そして、意外と多いのが「せっかくもらった口コミが、活きていない」ケースです。患者さんが書いてくれているのに、そこに具体的な症状や診療内容のキーワードが一切ない。「良かったです」だけの口コミは、正直、検索での効果が薄い。もったいない話です。
増えているクリニックは、仕組みにしています
では、自然に口コミが増えているクリニックは、何をしているのか。
答えは、口コミを院内のオペレーションに組み込んでいることです。
うまくいっている院は、患者さんに口コミを書いてもらう時間を、きちんと確保しています。「お会計のあと」「次回予約のとき」——院内の流れのどこかに、お願いする瞬間を組み込んでいる。スタッフの気分次第ではなく、仕組みとして回している。
そして工夫もしています。院内に掲示物を置き、「こういう内容だと、同じ症状で悩む方の役に立ちます」と、書く内容の方向性をさりげなく示す。これは「サクラを書かせる」のとはまったく違います。実際に来院した患者さんが、自分の言葉で、でも役に立つ形で書けるように手助けしているだけです。
「口コミを集める」のではなく、「口コミが生まれる流れを作る」。この差は大きい。
口コミ以外に、効くのにやられていないこと
MEOは口コミがすべてだと思われがちですが、実は口コミ以外にも、効くのにほとんどのクリニックがやっていないことがあります。
ひとつは、写真と動画です。口コミを書いてもらうとき、あわせて写真や動画も投稿してもらう。これがとても効きます。文字だけの口コミより、院内の様子が見える投稿のほうが、これから行く患者さんの不安をずっと減らします。
もうひとつは、口コミへの返信です。
口コミに丁寧に返信している院は、誠実な印象を与えます。そしてその印象は、口コミを読んでいる「まだ来ていない患者さん」に届きます。実際、返信を丁寧にやっている院は、来院者が増える傾向があります。返信は、書いた本人へのお礼ではなく、それを読んでいる何百人もの見込み患者へのメッセージなのです。
悪い口コミがついたとき、やってはいけないこと
低い評価や、厳しい口コミがつくこともあります。このとき、いちばんやってはいけないのは、放置することです。
無視された悪い口コミは、そのまま残り続けます。そして、それを見た人は「この院は、指摘に向き合わない院なんだ」と受け取ります。悪い口コミそのものより、それを放置している姿勢のほうが、印象を悪くします。
正しい対応は、逆です。厳しい指摘こそ、誠実に受け止める。原因を分析し、具体的にどう改善するかを返信で伝える。そうすれば、その口コミは「クレーム」ではなく、「この院は真摯に向き合う」という証拠に変わります。読んでいる人は、そこを見ています。
感覚でやる業者に、任せてはいけません
最後に、MEOを業者に頼むときの話をします。
正直に言います。MEOを、感覚で支援している業者がとても多い。「口コミを増やしましょう」「投稿を頑張りましょう」——言っていることは間違っていなくても、何を根拠に、次に何をすべきかを、数字で示せない。これでは、成果が出ているのかどうかすら分かりません。
当社は、MEOの状況を可視化できるツールを使い、「MEOスコア」という見える形で支援しています。いま何位なのか、何が足りていないのか、次に何をすれば順位が上がるのか。客観的な指標で示し、具体的な次の一手を提案する。これができない会社に、大切な集患を預けるべきではありません。
見分け方はシンプルです。「次に何をすればいいか」を、数字の根拠とともに答えられるか。それだけです。感覚で「頑張りましょう」としか言わない業者は、避けたほうがいい。
まとめ
Googleマップへの登録は、スタートラインにすぎません。そこから、口コミが生まれる仕組みを作り、写真で不安を減らし、返信で誠実さを示し、情報を正確に保つ。この地道な運用の差が、埋もれる院と、選ばれる院を分けます。
そして、それを感覚ではなく、数字を見ながら進めること。当社がMEO支援で大切にしているのは、この一点です。